丹波の黒太郎探訪
「丹波の黒太郎」が作られている場所は、兵庫県宍粟市一宮町です。 肥沃な土と、清流・揖保川を水源とする豊かな水に恵まれ、さらに昼夜の気温差が激しいなど、黒豆を育てるには絶好の気候風土を持っています。 また、この一帯は「宍粟森林王国」とも呼ばれ、豊かな山々に包まれた土地。 一宮町の町面積のうち、約90%が山林であると言ったら、まず都会の人には驚かれます。
▼家原遺跡公園
一宮町北部の河岸段丘の上に営まれた、縄文時代から中世にかけての大規模な住居跡複合遺跡。
公園内には、その家原遺跡で実際に発掘された遺構をもとに各時代の建物を忠実に復元されています。
▼御形神社
農・工・商業等産業の神、縁結びの神、病気平癒の神として多くの人々の信仰を集めています。
広大な境内には、夫婦杉とはじめ桧等の大樹が繁茂しています。
▼福知渓谷
関西の風景100選、ひょうご風景100選に選ばれている景勝地、四季を通じて多くの方が訪れます。
▼文殊の水
この水は、知恵を授ける「文殊さん」にあやかって命名されました。
地元のボランティアの努力甲斐あって、水くみ場の手入れは抜群。
揖保川の鮎
6月に入ると、丹波の黒太郎工場の横を流れる揖保川でも鮎釣りが解禁となります。
シーズンともなれば、揖保川の上流域では全国より多くの人が鮎釣りを楽しんでいる風景が見られます。
余談ですが、揖保川の鮎は味比べコンテスト「清流めぐり利き鮎会」(高知県友釣連盟主催)において2007年はグランプリを獲得したそうですよ。
伊和神社 -播磨一宮
「延喜式神名帳」にも記載があり、播磨国一宮に指定されている歴史ある神社です。境内は一宮にふさわしい広さと杜があり、普段はしんと静まっています。
本殿が北向きに建てられている珍しい社殿が有名であり、その曰くとなっている「鶴石」が本殿の裏側にあります。
また、61年に一度の「三つ山祭」、21年に一度の「一つ山祭」が催行され、岩磐である鶴石とあわせて山岳信仰の名残が色濃く残る古社です。
参道には杉の巨木がいくつも立っており、眺めも空気もとても気持ちがいい場所です。隣に道の駅もあるので、ぜひおいでください。
家原遺跡と御形神社 -歴史公園
平成4・5年から始まった発掘調査で、縄文時代から鎌倉時代にいたる数多くの住居跡などが確認されました。
なお、地区の台地ほぼ全体に集落跡が存在しており、長い歴史にわたる住居の形態や集落の構造がわかる貴重な遺跡資料となっています。
現在は、縄文・弥生・古墳、そして鎌倉と各時代の住居が再現され、体験学習のできる施設、資料館など、大規模な見て学べる史跡公園となっています。
また、公園の北には室町時代後期の様式を残し、朱塗りが美しい御形神社があります。
毎年、干支を描いた日本最大級のジャンボ絵馬が奉納され、春には非常に珍しい品種の「正福寺桜」が見られる人気スポットです。
お土産どころ -道の駅と温泉施設
伊和神社と道を挟んで向かいに、道の駅「播磨いちのみや」があります。
特産品のおみやげ売店はもちろん、野菜の販売所やボリューム満点のレストランも併設され、観光の際の休憩にはもってこいの施設です。
また、伊和神社の秋季大祭で活躍する伝統の「屋台」も展示してあり、見学無料なので、伊和神社に来られたらぜひこちらにも寄ることをおすすめします。
家原遺跡公園・歴史資料館の隣には「まほろばの湯」があります。
こちらは2億年以上前、海水が閉じ込められて出来ためずらしい山間の食塩泉です。
また、この温泉は、全国でも珍しい人体の細胞液と等しい等張性の温泉であるため、保温効果も抜群で、ツルツルお肌になると評判です。
ロビーには各種おみやげが置いてあり、軽食もいただけます。公園散策の後、温泉と買い物を楽しむのにぴったりですよ。