2019年 栽培日記
■2019年度・丹波黒大豆栽培記録
丹波の黒太郎・かね善では、兵庫県宍粟市一宮町に畑を借りて
地元のJAさんご協力の元、丹波黒大豆を育てています。
時には天候に泣かされることもありつつ…
そんな黒豆農場の様子をお届けします!
■ 2019年6月6日 黒豆の播種
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令和元年の黒豆栽培がいよいよ始まりました。
保管してあったものを播種用に処理し、準備の終わった粒よりの種豆たち。
しっかり元気な芽が出るように播いていきます。
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広い畑に小さな種を一粒ずつ置く播種は重労働。
また、豆の「へそ」を下向きに置くなど、播き方にも細かなコツがあるので、皆で頑張って播きました。
■ 2019年6月18日 黒豆の苗を移植
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播いた種から。今年も無事に芽が顔を出しました。
ある程度、苗が育ったところで苗床から畑に移植していきます。
播種と同じく、移植も一株ずつ決められた間隔を開けて丁寧に!
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この小さく細い苗が、立派な枝張りの黒豆株に成長するのか、と思うと不思議な感じがしますね。
成長を見越して、苗の間にはしっかり感覚を持たせてありますが、これが夏には緑の茂みになりますよ!
■ 2019年7月25日 土寄せのあと
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先日、土をかぶせて伸びた苗の茎を補強し保護する、土寄せを行いました。
前回の転々とした苗の緑から一転、青々した緑の列ができました。
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1株に近寄って撮ってみたのがこちら。すいぶん大きくなりましたよ。
今年、全国的には長雨で日照時間が少ないですが、一宮では雨はもちろん日照時間も足りており、順調に育っています。
■ 2019年8月3日 土上げ作業
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最終の土上げ(土寄せ)作業を行いました。
長雨でなかなか作業の機会が取れず、例年より10日遅れとなったうえ当日の最高気温35度という高温のなか、頑張りましたよ!
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梅雨明け後は晴天が続き、遅れていた畑も例年並みの生育へ一気に追いつきました。
生育の早い畑では開花が始まり、今のところ順調です。
■ 2019年8月16日 台風10号のあと
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台風で大きな被害はありませんでしたが、風雨が強く多くの圃場で株が傾き、一部では根元が裂けている箇所もありました。
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見た感じは株も大きく育ち、台風の後は平穏な黒豆畑です。
ただ、開花の最盛期に来た台風だったので、今後の開花に関しては注視する必要があります。
■ 2019年9月3日 着花の数
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前回、心配していた着花率ですが、好転しないまま花の季節が終わってしまいました。
例年なら莢が付きはじめる時期ですが、まだ莢が出てこず、生育も遅れ気味です。
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今年は台風の影響が少なく、黒豆の株自体はとても大きく成長しています。
ただ、葉や茎が大きくなりすぎて実ができない「つるぼけ」が心配ですね。
■ 2019年10月22日 枝豆の季節
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台風の影響か、株の倒伏が多く見受けられれます。
しかし、枝豆の季節になっても畑によって生育のばらつきが大きく、莢が膨らんだ畑とまだまだ未熟な畑が混在。
全体的な作柄は悪く、去年の凶作を挽回するのは難しくなってきました。
■ 2019年11月15日 収穫にむけて
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生育の良かった畑は、畑での葉取りと乾燥の作業がだいぶ進みました。
畑の風景も全体的に茶色っぽくなってきましたよ。
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しかし、この通り、畑ごとの生育状況にかなりの差が出ており、
生育の悪い畑では可能な限り遅くまで待っていたため、まだ真緑の株も多いです。
また、遅い畑の株は莢付きも悪く、年末までの新豆収穫量の見通しが難しくなりました。
残念ながら、今年もまた丹波黒大豆の作付が非常に悪い結果となりました。
歳末に兵庫県産の新豆をお届けすることができなくなり、スタッフ一同歯がゆい思いをしています。
来年こそは…豊作、せめて普通作になるよう、地域農家の方々と頑張っていこうと思います。