2020年 黒豆栽培記録
■2020年度・丹波黒大豆栽培記録
丹波の黒太郎・かね善では、兵庫県宍粟市一宮町に畑を借りて
地元のJAさんご協力の元、丹波黒大豆を育てています。
時には天候に泣かされることもありつつ…
そんな黒豆農場の様子をお届けします!
■ 2020年6月23日 黒豆の移植
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令和2年の黒豆栽培が始まっています。
播種(種まき)は6月初旬に行われましたが、 例年と違い、新型コロナウィルスの影響などで必要人数のみにて行ったため、
写真撮影ができず、栽培日記は畑への移植からスタートです!
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こちらは播種をした畝です。
芽が出て、しっかり成長した株が密集していて、すでに窮屈そうですね!
根から丁寧に掘り起こして1株ずつ分け、しっかり大きくなれるように植え替えていきます。
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今年もお馴染みの器具で、均等に、十分な間隔を空けて苗を植え替えます。
こうして見るとすごく間隔が広いように見えますが、2か月もすると、
土がまったく見えなくなるくらい、ぐんぐん大きくなりますよ。
■ 2020年7月20日 苗のようす
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移植をしてから約1か月、だいぶ大きくなってきました。
先月は土の上にまばらにしか見えなかった緑色も、すっかりきれいに整列して見えますね。
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生育は順調に進んでおり、草丈も十分です。
(画像では見にくいですが、36cmほど高さがあります)
今のところ、大雨の影響も大きくは受けていません。
■ 2020年8月19日 開花と株の成長
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例年ですと緑色に染まった黒豆畑の中で、小さな黒豆の花が咲く時期です。
ただ、今年に関しては、長雨の影響で株の育成状況にかなり差が出ているようです。
成長する茎を支える「土寄せ」作業が雨のせいで遅れた畑は、それだけ生育も遅いとのこと。
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株の育成自体に相当なばらつきがあり、今年も作柄に関して予断を許さない状況です。
花付きの数自体は、良くも悪くもなく平均的とのことなので、今後、株の育成および花が無事に莢をつけるか踏ん張りどころ。
秋はほんとうに好天であってほしいですね…!
■ 2020年9月8日 台風10号通過後
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宍粟市では、7日の午前中、南からの吹き返しの強風に見舞われました。
風によって黒豆の株も大きく傾き、場所によっては倒伏や枝裂けを確認しています。
※写真は枝が裂けてしまった黒豆の株です
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莢が5cmほどに成長した畑もありますが、まだ開花途中の畑も多く、今回の強風で開花・着莢途中の生育にどう影響するかが心配なところ。
写真のように、ほぼ影響のなかった畑もありますが、引き続き、注意して生育を見守っていきます。
■ 2020年9月17日 莢付きのようす
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強風だけだった台風のせいか、倒伏したままの株がある一方、雨は不足しており莢付きが悪いです。
畑により差がありますが、大凶作だった昨年と比較して同様~少し良い程度なので、楽観的になれない状況となってきました。
■ 2020年10月21日 枝豆期の状況
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枝豆の出荷が最盛期を迎え、莢付きの状況もかなりわかってきました。
やはり、倒伏被害などがあった畑は莢付きも豆のふくらみもよくないようですが、回復しつつある畑もあるとのこと。
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きびしい状況は続きますが、2018・2019年と2年続いた凶作を思うと、今年はもう少し期待できそうです。
新豆のご案内も予定しています。楽しみにお待ちください!
■ 2020年11月9日 葉取り作業
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11月に入って、一斉に葉取りを行いました。
10月からは台風もなく好天に恵まれ、作柄はおおむね順調に戻しつつあります!
夏の生育遅れの影響は残っており、まだ株が青い畑が多いです。年末までにしっかり成熟と乾燥が進んでほしいですね。
■ 2020年11月27日 乾燥作業
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黒豆の畑では、土に植わっての生育は終わりを迎えつつあります。収穫作業の始まりですね。
黒豆の株を根元から切り、畑に置いてしっかり乾燥させています。
稲作で言うところの、稲掛け、あるいははざ干しなどに近い作業です。
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産地全体の作柄としては、平年並みとまでは言い難いが、凶作だった去年や一昨年に比べればだいぶ良好とのことです。
今年は新豆をちゃんとご用意できそうで、少しほっとしています。
■ 2020年12月14日 収穫から選別へ
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畑での乾燥が終わり、収穫された黒豆たちがいよいよやってきました!
コンテナ山盛りの状態から、枝や莢を除去していったものです。
年末から年始にかけて、収穫と選別作業はしばらく続きます。
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異物を除去した黒豆は、一定サイズの穴を通すことで弊社の規格(豆サイズ)に沿った大きさに選別されます。
このあと手選別や袋詰めの作業を経て商品になりますので、新豆はもう少しお待ちくださいね。
そして、農家の皆さんも一年おつかれさまでした!
台風の進路や地形など、少しの違いで畑により作柄に差が出た年となりました。
ですが、2年続きの凶作から、平年並みに近いところまでやっと戻ってくれて、わたしたちもちょっとほっとしています。
気温変動など、年々気象状況が変わってきて難しい面もありますが、来年も豊作目指して農家の皆さんと頑張っていきます!